おお、ついに我が家のホームラボ要塞で「恐れていた事態」であり、同時に「一番恐ろしくて美しい実戦テスト」が発生しました。
結論から言うと、HDDが1台物理的に死亡しました。 しかし、事前に設定していたホットスペア(自動身代わりディスク)が完璧に機能し、データロス0で完全生存しました!
今回は、深夜の謎の過負荷からHDDの完全沈没、整理されたタイムライン、そして新しいHDDを即座に密林でポチるまでのドタバタ劇を記録します。
🕒 事件のタイムライン(それは深夜に始まった)#
1. 午前3時21分:強制スリープ命令#
深夜、省電力のために全ディスクへ強制スリープコマンドが実行されました。 これが結果的に、寿命が近づいていたHDDにとって「運命の引き金」になります。

2. 午前3時30分:悪魔のバッティングと瞬間過負荷#
ディスクたちが爆睡している真っ最中、TrueNASの定期ディスクチェックジョブ(smartctl)が突撃。
眠っていた5台のHDDが一斉にモーターを回転させて目を覚ます「一斉スピンアップ」が発生し、システム全体のI/O負荷と物理的な負荷が瞬間的に限界突破しました。
この時の大衝撃が、弱っていたディスク(sdc)へ致命傷を与えてしまいます。
3. 午前10時35分:エラー限界突破、実戦開始!#
目覚めてから数時間、じわじわとセクターエラーを吐き続けていた sdc がついに力尽き、ZFSによって FAULTED(完全隔離) に設定されました。
しかしここからが我が家の要塞の真骨頂。
ディスクが死んだその1秒後、待機部屋でニートをしていたホットスペア(日立製HDD: P6K******)が自動で戦線に投入され、データの再構築(リシルバリング)がスタートしました。

4. 午後18時13分:7時間半の激闘の末、リシルバリング成功!#
約795GBのデータを、スペアディスクが1件のエラーも出すことなく完璧にコピー完了!
プールは一時的に DEGRADED(警告状態) ではあるものの、データは100%安全な状態に保護されました。

🔍 修羅場のログ(ZFSのステータス)#
システムが完全にディスクを切り離し、スペアで持ちこたえている当時の zpool status -x の生のログがこちらです。
root@truenas[~]# zpool status -x
pool: tank
state: DEGRADED
status: One or more devices are faulted in response to persistent errors.
Sufficient replicas exist for the pool to continue functioning in a
degraded state.
action: Replace the faulted device, or use 'zpool clear' to mark the device
repaired.
scan: resilvered 795G in 07:38:55 with 0 errors on Sat Jul 18 18:13:09 2026
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
tank DEGRADED 0 0 0
raidz1-0 DEGRADED 0 0 0
spare-0 DEGRADED 0 0 0
ecdc1045-4206-4380-88de-980e1268c147 FAULTED 4 1 0 too many errors
cf1d1d91-2cdc-4fe5-80bc-bc9a16339fbc ONLINE 0 0 0
9452449a-07fc-4ced-845c-ff9c8112f7a8 ONLINE 0 0 0
a0c3b51e-e8b4-421e-8a55-6736b5f213ea ONLINE 0 0 0
10e311c0-dfb1-4811-bba9-0a85912f7bb2 ONLINE 0 0 0
spares
cf1d1d91-2cdc-4fe5-80bc-bc9a16339fbc INUSE currently in use
errors: No known data errors見事に元のディスクが FAULTED になり、下部にいたはずのスペアが INUSE(出動中) になっているのがわかります。
また、途中でTrueNASから Disk P6K****** is UNAVAIL(スペアが部屋にいないぞ!)というお騒がせアラートが飛んできてヒヤッとさせられましたが、これは「待機部屋から現役メンバー部屋に引っ越した」ことによるZFSの仕様(誤報)でした。焦らせやがって…!
🛠️ 今回の教訓とこれからの対応#
今回の件で、身をもって学んだ教訓が2つあります。
- HDDの強制スリープ(hdparm -y)のcronはやめる 夜中に一斉スピンアップする物理的負荷が寿命を縮める最大の原因になるため、即座にこの狂ったcron設定は廃止しました。TrueNAS標準の安全な省電力制御に任せます。
- ホットスペアは「神」設定 もしスペアを仕込んでいなかったら、私が朝起きて、気づいて、慌てて対応するまでプールは生身の危険に晒されていました。先回りして防御してくれるホットスペアの有り難みが骨身に沁みました。
次のステップ:月曜日に決戦#
事件発生後、ソッコーでAmazonにて新しい交換用のHDDをポチりました。月曜日には我が家に届く予定です!
新しいディスクが届いたら、TrueNASの画面から Replace(交換) ボタンをポチッと押すだけ。
新ディスクへの同期が終われば、今がんばってプールを維持してくれているスペアディスク(P6K******)は、自動的に元のニート(待機組)部屋へ帰っていくシステムになっています。
トラブルではありますが、自分で組んだサーバーの冗長システムが完璧に機能してデータを守りきってくれたのは、自作クラスタとしては脳汁が出るほど嬉しい経験でした。
月曜日に新ディスクが届いたら、また交換編の記事を書こうと思います!

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